「自分は怪しいメールを開かないから大丈夫」と思っていても、情報を預けたサービス側で事故が起きることがあります。一方、ホームページを運営する人は、お客様の問い合わせ内容を預かる側でもあります。怖いニュースを見て終わりにせず、WordPressサイトで今日確認できることを整理しました。
何が起きる?預けた先から情報が漏れることがある
サイト運営者は?問い合わせ情報を預かる側
まず何をする?保管情報・更新・バックアップを確認
情報漏えいは、預けた本人だけでは防ぎきれません
2026年9月、デジタル庁はシステムへの不正アクセスにより、職員などの個人情報約24.6万件が外部に漏えいした可能性を公表しました。これは「約24.6万人の被害が確定した」という意味ではありませんが、利用者本人の注意だけでは防げない事故があることを示しています。
漏れた情報の種類や、ほかの情報との組み合わせによって、なりすましの連絡、偽サイトへの誘導、アカウントへの不正ログインなど、二次被害につながるおそれがあります。情報が漏れた事実と、その後の被害は分けて確認することが大切です。
小さなサイトも「情報を預かる側」です
WordPressの問い合わせフォームには、氏名・メールアドレス・電話番号・相談内容が届きます。予約や購入ができるサイトなら、さらに多くの情報を扱うこともあります。フォームから送られた内容が、メールだけでなくWordPress内にも保存されている場合があります。
個人情報保護委員会は、ウェブサイトが改ざんされ、利用者が入力した個人情報が第三者へ送られる事例を、漏えい等の対応が必要になりうる例として挙げています。見た目が普段どおりでも、フォームや管理画面の状態まで確認する理由はここにあります。
お客様に起こりうること
問い合わせ先を偽装したメールが届く、相談内容を知った相手からもっともらしい連絡が来る、サイト上の偽フォームに追加の情報を入力してしまう。こうした被害を減らすには、事故の予防と、異変に気づいた後の初動の両方が必要です。
WordPress運営者が、まず確認したい5つのこと
- 何を保存しているか。フォーム、予約、会員機能、メールボックスに、どの情報が残るかを洗い出します。必要のない情報を集めていないか、保存期間も確認します。
- 更新が完了しているか。WordPress本体・プラグイン・テーマの版を管理画面で確認します。自動更新の設定だけで、更新済みと決めつけないでください。
- 管理者を誰が使えるか。退職者や制作会社の使っていないアカウントを見直し、各人が固有のパスワードを使い、可能なら多要素認証を設定します。
- 戻せるバックアップがあるか。ファイルとデータベースの両方を、サイトとは別の場所にも保存します。取得日と復元方法も確認します。
- 異変を見つける手順があるか。見覚えのない管理者、転送、フォーム通知の変化、身に覚えのないページを定期的に確認します。
更新前にはバックアップを確認し、更新後は公開ページと問い合わせフォームの表示・動作を確かめましょう。WordPress公式も、更新とバックアップを基本の対策として案内しています。
漏えい・改ざんが疑われるときは
不審な転送や管理者、フォームの異常が見つかったら、発見日時、対象URL、画面の状態を記録してください。むやみにファイルを消したり、すぐ古いバックアップで上書きしたりすると、原因を調べる手がかりが失われます。影響範囲を調べ、必要な封じ込め、復旧、関係者への連絡を順番に判断します。
個人データの漏えい等が疑われる場合、内容によっては本人への通知や個人情報保護委員会への報告が必要です。要否を自己判断せず、公式の案内と専門家に確認してください。
改ざんが疑われるとき、復元や削除の前に確認したいことも参考になります。
自分のサイトで何を確認すればよいか分からない方へ
みまもりサポートでは、WordPressサイトの更新状況、バックアップ、フォームで扱う情報、管理者アカウント、異変の有無を一緒に整理できます。普段の保守を相談したい方も、すでに異変がある方も、まずサイトURLと気になっている症状をお知らせください。初回の相談文にパスワード、秘密鍵、お客様の個人情報を書かないでください。
調査や更新代行が必要な場合は、作業範囲と費用の考え方を確認いただいてから進めます。
参照した公式情報
- デジタル庁:ガバメントソリューションサービスへの不正アクセスと個人情報漏えいの可能性
- 個人情報保護委員会:漏えい等の対応とお役立ち資料
- WordPress公式:Updating WordPress
- WordPress公式:プラグイン・テーマの自動更新とバックアップ
2026年10月8日時点の公表情報をもとに作成しました。個別の事故は公表元の最新情報をご確認ください。
お客様の情報を預かるサイト、一度点検しませんか?
WordPressの更新、バックアップ、フォーム、管理者アカウントの状態から確認できます。相談だけでも構いません。
自分のサイトについて相談する すでに異変がある場合はこちら