WordPressがハッキングされた時、レンタルサーバーのサポートへ連絡することは大切です。ただし、サーバー会社とWordPress復旧の専門家は担当範囲が違います。「問い合わせれば全部直してもらえる」と思って待ち続けたり、案内された全削除や復元を内容確認なしで実行したりすると、復旧材料を失うことがあります。

サーバー会社が確認しやすいこと

提供範囲は会社や契約によって異なりますが、サーバー会社は次のような基盤側の情報を持っています。

  • サーバー全体の障害やメンテナンス情報
  • 利用制限、容量、負荷、WAFなどの状態
  • 自動バックアップの有無、保存期間、復元方法
  • アクセスログやエラーログの提供範囲
  • 不正ファイル検知やアカウント停止の理由

これらは復旧に重要です。まず連絡すること自体が間違いなのではなく、「どこまで対応に含まれるか」を確認することが大切です。

WordPress復旧担当が行うこと

復旧担当は、WordPressと周辺ファイルを見て、正規データを残しながら問題箇所を特定します。

  • 感染・改ざん範囲の調査
  • 正規ファイルと不正ファイルの判別、隔離、除去
  • データベース、管理者ユーザー、設定値の確認
  • 侵入口となった脆弱性、漏えい資格情報、古い構成の確認
  • 公開確認と再侵入防止

サーバーを正常に使えることと、WordPressの中が安全であることは別です。両方の情報を合わせて判断します。

バックアップ復元・全削除の前に確認すること

1

現在状態を別に保存できるか

調査用に、現時点のファイル、DB、ログを別の場所へ残せるか確認します。

2

復元点は感染前か

症状が出た日より前でも、侵入がもっと早いことがあります。日付だけで安全と決めません。

3

復元で失うデータは何か

注文、予約、問い合わせ、記事、会員情報など、復元点以降の更新を確認します。

4

侵入口を塞げるか

同じ古いプラグインや漏えいしたパスワードが残れば、復元後に再侵入される可能性があります。

サーバーサポートへ確認する質問

  • 検知されたファイル名、日時、理由を教えてもらえるか
  • 利用できるバックアップの日付と対象範囲は何か
  • 復元はファイルだけか、データベースも含むか
  • 全削除を行う場合、メールや他サイトへ影響しないか
  • ログをいつまで取得できるか

サポートから全削除や復元を提案された時は、拒否するのではなく、実行前に「いまの状態を保存できるか」「何が失われるか」を確認し、必要なら復旧担当と連携してください。

サーバー会社へ連絡済みでも相談できます。

届いた回答を秘密情報を除いて共有してください。サーバー側の情報とWordPress側の状態を合わせて、次の一手を整理します。

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