「自動バックアップがあるから大丈夫」。そう思っていても、いつの状態に、どこまで戻せるかは別の確認が必要です。まずはサーバーの管理画面で、いちばん新しいバックアップの日時を見てみましょう。

5項目の確認メモを見る ↓

お店の予約や問い合わせ、記事の更新があるサイトなら、復元する時刻によって確認すべき内容が変わります。この記事では、専門的な操作を始める前に、サイトの持ち主が確かめられることを整理します。

「バックアップあり」で、どこまで戻せる?

WordPressは大きく分けて、画像・テーマなどのファイルと、記事・設定などを保存するデータベースで動いています。復元を考えるときは、両方のバックアップが、戻したい時点に対応しているか確認します。

ファイル
画像、テーマ、プラグイン、WordPressのファイルなど
データベース
記事、固定ページ、設定など

この二つが、戻したい時点に対応する組み合わせかまで確かめます。

データベースだけ、またはファイルだけでは、サイト全体を元どおりにできない場合があります。契約中のサーバーやバックアップサービスの画面で「ファイル」「データベース」がそれぞれ対象か確認してください。

バックアップ後に加えた変更はどうなる?

次は仮の例です。バックアップの取得後に記事を更新し、そのあとサイトが表示されなくなったとします。

02:00バックアップ

この時点のデータが保存されました。

10:00記事を更新

お知らせや商品情報を書き換えました。

15:00サイトに障害

02:00へ戻すなら、変更の扱いを確認します。

たとえば02:00のデータベースへ戻すと、10:00に加えた記事の変更は復元後に残らない可能性があります。再反映できるよう、変更内容を控えておきます。実際に何が戻り、何が残るかは保存範囲と復元方法で変わります。予約・注文・問い合わせを別サービスでも管理している場合は、その記録も照合してください。

本番サイトへ上書き復元する前に、現在の状態を保存できるか担当者へ確認しましょう。

いま確かめる、5項目のメモ

サーバー管理画面や保守担当への問い合わせで、分かる範囲だけ埋めてください。復元操作はまだ始めなくて大丈夫です。

① いちばん新しい取得日時
管理画面のバックアップ一覧で、日付と時刻を確認。
② 保存されている範囲
ファイルとデータベースの両方が含まれるか確認。
③ 保存場所と利用できる人
同じサーバー以外にも保存があるか、誰が取り出せるか確認。
④ 残している期間
必要な日のバックアップがいつまで使えるか確認。
⑤ 復元する人と手順
管理画面に入れない時の連絡先、復元を試す確認用環境、復元後に確かめる項目を整理。

一つでも「不明」があれば、その項目をサーバー会社や保守担当に尋ねるところから始められます。自動バックアップの設定名だけで、復元可能とは判断しないでください。

すでにサイトが見られない場合は

まず、表示されないページのURL、気付いた日時、画面に出た文言を控えます。WordPressの管理画面に入れなくても、サーバーの管理画面や保守窓口から確認できる場合があります。

改ざんや不正ログインが疑われるとき、ファイルの削除や上書き復元をすると、原因調査に必要な情報が失われることがあります。サーバー会社・保守担当へ、現状保存と復旧の順番を相談してください。

バックアップで不明な点を相談する

「取得日時が見つからない」「ファイルとDBの範囲が分からない」など、確認メモで止まったところをお知らせください。分かる範囲から、次に誰へ何を確認するか整理します。

パスワードやバックアップファイルは送らないでください。

状況を相談する

よくある質問

サーバーの自動バックアップだけで十分ですか?

保存範囲、取得日時、保存期間、復元方法を確認してから判断します。サーバー内だけに保存されている場合は、別の場所への保存も検討してください。

毎日バックアップが必要ですか?

更新や予約・注文が発生する頻度によって決めます。何時間・何日分の更新までならやり直せるかを考え、取得頻度を決めてください。

復元テストは本番サイトで行うのですか?

本番サイトへいきなり上書きする必要はありません。確認用の環境を使えるか、担当者へ相談してください。

参考資料

WordPress公式のバックアップと復元に関する資料を参照し、サイト運営者が先に確認できる項目に整理しました。画面名や提供範囲は利用中のサービスで異なります。